携帯電話(ガラケー)からスマートフォンを始めてみようと思う場合、かなり勇気が要りますね。
長く続けてきたプランを解約して、失敗したくないと思うかもしれないからです。
そのような場合は、携帯電話は変えずに、データ専用のスマートフォンやタブレットを持つこともできます。
※ 2台持ちについての記事
携帯電話のかけ放題プランを維持しつつ、スマートフォンにデータSIMを契約する「2台持ち」を選ぶこともできますが、最近では、音声SIMを選んでスマートフォン1台にまとめるのも便利になってきているように思います。
私も、2台持ちをしていましたが、音声SIMのスマートフォンに切り替えました。
理由としては、格安SIMでもかけ放題オプションがあること、2台持ち歩くより1台にした方が荷物が軽くなることの2つが大きいです。
今回は、音声SIMが便利な理由をいくつか書きたいと思います。
理由① 2台持ち歩くと手間がかかる

ガラケーのほうが軽かったり、ポケットに入れて持ち歩きやすいのですが、電話よりもLINEでの連絡が増えてくると、スマートフォンもチェックすることになります。
結局2台も常に持ち歩くのは面倒です。
荷物も重くなりますし、受電したり、2種類の画面をチェックするという手間がかかります。
最初は、ガラケーで電話やEメール、SMSをチェックすることが多かったものの、次第に周りにはスマートフォンを持つ人が増えて、LINEでの連絡が多くなっています。
かばんの中に、ガラケーとスマホと両方入れると荷物がごちゃごちゃとかさばったり重くなるので、見た目がスマートになりません。
気がつくと、スマートフォンを使うことのほうが増えています。
また、スマートフォンの操作にも慣れてくると、
「そのまま電話も使えると便利だな~」
と思うのです。
スマートフォン1台にしても良さそうだな、と思えてきます。
理由② 充電の手間

以前の携帯電話(ガラケー)は、充電の持ちが良くて、スマートフォンよりも充電の頻度は少なめで済みますが、2種類の機種を充電するのは手間がかかります。
充電コードの先端も、種類が違うので、コードの数も増え、ごちゃごちゃしてきますね。
スマートフォン一つに切り替えると、部屋のコードもすっきりしますよ。
理由③ 家計の管理もしやすくなる

2台持ちに利点は、「格安SIMのデータプランを組み合わせたほうが、合わせても通信費が安くなること」でしたが、最近は、かけ放題オプションが充実してきて、音声SIMにしても料金が高くならなくなってきました。
【請求が1回で済む】
値段が変わらないのであれば(厳密には、それぞれ使い方やプランによるので個人差があります)、音声SIMにして、一つの通信会社と契約したほうが、請求されるのが1回で終わるため、管理しやすくなります。
もし、2ヶ所からだと、締め日が違っていたり、合計して通信費とすると、いくらかかっているか計算が必要になります。
家計簿をつけているなら、余分な手間がかかりますね。
【引越し時などの手続きが楽】
また、引っ越して住所変更をしたりするときにも、2ヶ所とも手続きをするのは面倒です。
できるだけ1ヶ所でまとめて管理できるというのは、一つの利点になると思うのです。
理由④ 音声SIMにしてもお得

格安SIMの音声付きプランでは、ほとんどのところで「10分かけ放題」などのかけ放題オプションを使えます。
また、オプションをつけなくても、専用アプリから電話を発信すると、通話料が無料や半額になるサービスがあります。
家族や友人、恋人などと長く話したいときには、LINEアプリでの通話などを利用し、その他は格安SIM会社の用意しているかけ放題オプションなどを使うと、十分お得な通話料に抑えることができるのです。
かけ放題オプションは、格安SIM各社でも、オリジナルなコースもあります。
【OCNモバイル】
例えば、OCNモバイルでは、「トップ3かけ放題」があり、長く電話した上位3つの電話番号への通話がかけ放題になります。
通常の10分かけ放題と組み合わせると、オプション料金もお買い得になり、使い方を工夫すると、ほとんど通話料として余分に払わずに済むようになりますね。
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【BIGLOBE】
また、BIGLOBEでは、合計通話時間が、60分あるいは90分のオプションプランがあります。
オプションなしで同じ時間電話するよりもお得になっています。
こちらは、毎回10分以内で話せるとは限らないけれど、通話料をオプション料金以上に使っている人は、オプションに加入した方がお得になるでしょう。
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BIGLOBEは「通話パック90」と「10分かけ放題」を2018年4/2より開始!
【楽天モバイル】
楽天モバイルでは、Rakuten Linkアプリから発信して通話すると、無料で通話できます。固定電話や携帯やスマホの番号にも無料でかけられるので、お得ですね。5分、10分などの時間制限はありません。
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理由⑤ 機種と同時に申し込むと割引特典がつくことも
キャンペーンがあると、音声SIMを申し込み時に、機種代金が割引になることがあります。
スマートフォン機種だけ別個に購入するよりも、安く機種が購入できることもありますよ。
iPhoneの場合、機種代金はそこまでは変わらないとしても、月々の割引特典が適用されたり、Appleの公式オンラインストアではもう受け付けていないiPhone SEなどを合わせて購入できる通信会社もあります。
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音声SIMに向かなさそうな人

【こんな場合は慎重に】
・ 現在の携帯電話(ガラケー)の「誰にでもかけ放題」オプションなどをフル活用していて、プランを変えると通信料が上がってしまいそうな人
・. ガラケーの機種の大きさや使い勝手がとても気に入っていて、変えたくない人
ガラケーならではの携帯しやすさや、誰にでもかけ放題、あるいは家族にかけ放題のような現在のプランやオプションがとてもしっくり来ていると、わざわざスマートフォンに変えない方がよいこともあります。
今までのお得なプランなどが、新しいプランに取って代わり、一度プランをやめると同じプランに戻れないこともあるので、注意しましょう。
例えば、ソフトバンクのホワイトプランは新規で入れなくなっています。他社でも、新たなプランに移行していくことはよくあります。
(関連して、「ソフトバンクのホワイトプランー新規受付が終了決定2018年6月27日より」の記事もどうぞ。)
とはいえ、
「スマートフォンを持ってみたい」
「LINEなども一緒にできるように1台にまとめたい」
「10分かけ放題」やその他格安SIM会社の用意している通話プランで、満足できそう
であれば、音声SIMに切り替えることもできるかもしれませんね。
電話番号を移行する費用
音声SIMにする際の注意点として、データSIMの場合に比べていくらか余分に費用がかかる場合があります。
【MNP転出、転入】
現在の電話番号をそのまま使いたいときには、MNP転出の手続きが必要です。
予約番号の発行と、転入時にそれぞれ手数料(約3,000円)かかることがあります。最近では、MNPの転出や転入にかかる費用が無料の通信会社が増えています。
【音声SIM最低利用期間】
また、音声SIMには最低利用期間が定められていて、会社によって最初の6ヶ月~1年ほどと決められた期間の中で解約すると、解約料がかかります(数千円~10,000円程度)。
最近では、新しく契約すると、最低利用期間なしだったり、解約料があっても1,000円程度のことが多いです。
(関連:2019年10月以降に格安SIMで最低利用期間・契約解除料なしや大幅に値下げ)
【前の通信会社の2年契約解約料(更新月以外のとき)】
MNPにするなら、現在の携帯会社を解約することになるでしょう。
2年更新の契約であれば、更新月以外は解約金が発生します(9,800円程度)。最近では、新たに契約する2年更新のプランはあまり見かけなくなっています。
【機種代の分割払いの残金】
スマホを分割払いで購入している場合、支払いがまだ残っているなら、通信会社を乗り換える際に、残金の支払いが請求されます。
違約金ではありませんが、機種代が残っているかどうかも、SIM乗り換えの際には確認しておくと良いですね。
音声SIMにする際に、思ったより手続きの料金がかかることもあります。
格安SIMがキャンペーンをしていて、最初のうちに割引が効くこともあるので、こうした手数料がかかった分の負担がいくらかまかなわれることもありますよ。
いずれは、スマートフォンにしたいなー、と思っているなら、どこかのタイミングで発生してしまう費用です。
ちょっと思い切って決める必要があるかもしれませんね。
まとめ
音声SIMにすると、荷物が一つにまとまり、充電や通知のチェックもまとめてできるため、ラクになると思います。
音声通話が多い人も、「10分かけ放題」や半額電話、無料通話アプリなどを利用すると、音声SIMに変えても、通信料が上がらずに済むかもしれません。
移行する際には、後悔しないように、通信費がどれくらいかかることになるのか計算してみましょう。
キャンペーンの割引があることもありますし、音声SIMでも、意外と料金が安くできることもありますよ。
スマートフォンをもっと快適に使えるようになるといいですね!
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